公務員試験本番まで残り2週間ほどとなり、就活は一旦止めにして公務員試験の勉強に力を注ぐ。
勉強していくうちに、公務員試験の科目の中で得意不得意がわかってきた。
得意な科目は社会科学や人文科学など暗記すれば得点が稼げるもので、不得意な科目は判断推理のような頭を使うものである。
苦手な判断推理を集中的に勉強していると、頭をフルに使っているせいかなんだか具合が悪くなる。
具合が悪くなると勉強が続かなくなり他の科目に悪影響を及ぼす。
なので、この判断推理の扱いに気を付けなければならない。
試験日まで残りわずかなので、具合が悪くなりながらもこのまま判断推理の勉強を進めるか、判断推理を捨てて他の科目を伸ばすか。
悩んだ結果、判断推理を捨てるのは自分としてはなんだか気持ちが悪い。
なので、判断推理の勉強を続けることにした。
しかし、判断推理の勉強をすると30分くらいで具合が悪くなる。
そこで、他の科目の勉強に悪影響を与えないように、判断推理は寝る前に勉強することにした。
寝る前なので、具合が悪くなっても支障はない。具合が悪くなっても寝てしまうだけだ。
このような勉強方法を取ったら、効率的に公務員試験の勉強を進めることができた。
しかし、相変わらず判断推理は理解不能。
解答を読んでも理解できないのだから、独学でやるのはムリなんじゃないかと思うようになっていった。
頭のよい人ならば独学でも合格は可能かもしれないが、とてもじゃないけど自分にはムリ。
公務員試験には年齢制限があるのだが、年齢制限までに筆記試験を突破することは困難ではないかと思っている。
せっかく効率的に勉強を進めることができたと思ったら、判断推理のせいでやる気が下降気味になった。
しかし、公務員試験まで残り僅か。この判断推理とうまく付き合っていかなければならない。
残り少ない時間の中で、どうすればやる気を保ちつつ効率的に学習できるか考えた。
そこで、思い切って判断推理は捨て、残りの科目で出題頻度が高い問題を集中的に学習することにした。
判断推理はもちろんだが、すべての問題を完璧に解いている時間はない。
自分の負担を減らすことができるので、やる気も向上すると考えた。
このやる気向上作戦は成功した。
勉強量を大きく減らすことができたので、ゴールが明確になり、やる気がアップしたんだと思う。
おかげで、判断推理以外の科目の勉強がはかどった。
やる気が向上したのは喜ばしいことだが、最近、なんだか体調が悪い。
どうやら風邪気味のようだ。
勉強を頑張りすぎたせいだろうか。
そういえば最近体が重い。疲れが取れない。
今回の公務員試験に失敗したら、おそらく既卒2年目突入だろう。
そう考えると、とてつもないプレッシャーに襲われている。
この精神的なストレスが原因で体調が悪いのだろう。同時にせっかく向上したやる気も少しずつ削がれていった。
そしてついに明日が公務員試験本番となった。
最後のラストスパートをかけたいところだが限界である。勉強する気力が無い。あまつさえ体調が悪い。
しかし、「公務員試験本番は明日。今日で勉強するのは最後だ」と思い、自分にムチを打って1日勉強をやり遂げた。
そして公務員試験本番を迎えた。
試験会場に着いて驚いたのは、受験者の数である。
試験会場である大学の一番大きな講堂の席がすべて埋まっていた。
公務員志望の人間がこれだけいて、はたして日本は大丈夫なんだろうかと思ってしまった。
試験の出来具合はというと、想像していたよりも解けたんじゃないかと思う。
しかし、力を入れていた社会科学と人文科学が全然ダメだった。
公務員試験が終わり、自宅に帰ってきて今後のことについて考えていた。
体調が優れないこともあるので、1週間くらい休養をしつつ、これから自分はどうしていくのかじっくり考えたいと思う。
このまま就活を続けるか、公務員に絞るか、はたまた他の選択肢を考えるか。
翌日は休養し、今後のことについて考えた。
少しの間、就活や公務員試験のことは忘れたかったので、就職以外の道はないか情報収集を始めた。
就職以外の道でお金を稼ぐ方法と言えば起業しか思いつかない。
自分には「起業なんて絶対ムリ!」と思っていたが、起業してお金を稼いでいる人間は意外と近くにいるものだ。
行きつけの美容室、ラーメン屋だって起業した人間の1人。
起業って夢があるなぁと思ったのと同時に、自分も一生懸命努力すればなんだってできるのではないかと思った。
さらに、資格についても情報収集をした。
資格を取得することで少しでも就活を有利に進めることができるのではないかと思った。
私は事務職を希望しているので、事務の仕事に役立つような資格がよいと考えた。
インターネットで情報収集をした結果、「ITパスポート」と「日商簿記3級」の資格を取ってみようと思った。
ITパスポートは国家資格であり、就活に強いのではないかと思ったことと、日商簿記3級は事務の仕事ならどこにいっても需要があるようだ。
公務員試験が終わったので、今後は資格の勉強をしながら就活するのがベストだと感じている。