【既卒の就活日記】資格の勉強をしながら就活に励む 2011年10月

既卒の就活日記

公務員試験が終わり、少し休息をした。休息をしたおかげか、少し体調もよくなってきた。たまには休むことも大事だと、改めて実感した。

そういえば、既卒になってからテレビをほとんど見なくなった。

なぜなら、社会人として立派に働いている同世代の人達を見ると、なんだか苦しくなるからだ。

同じ既卒という立場になった人には、この気持ちはわかると思う。

がしかし、いつまでも社会の現状から目を背けてはいけないと思い、情報収集も兼ねてテレビをチェックするようになった。

最近、テレビを見ていたら、被災者の就活状況について触れていた。

あの東日本大震災から半年ほど経つ。

被害が大きかった地域の被災者の中には、就活なんてしている場合ではない人が多いと思う。

就活する土台すら整っていない人達もいるだろう。

大した被害のなかった私なんかよりも、よっぽど過酷な思いをされている。

この不景気と震災で、企業も求職者も皆が苦しい思いをしている。

ハローワークに行けば毎回人で溢れている。

特に中高年の人達が多いように感じる。自分の家庭を持っている人がほとんどだろうに。

この事態を解決するには、政府が動かなければいけないように思っている。

政治家の人達に、この就活というものをやらせてみたい。そしてどう感じるか聞いてみたい。

そして、新卒一括採用というわけのわからない制度を廃止にし、新卒とか既卒とか区別せず、さらには過去の経歴も意識することなく、働きたいときに自由に働ける世の中になってほしいと思う。

私がここでいくら訴えても何も変わらないので、引き続き就活に取り組む。

公務員試験が終わったので、やるべきことは就活のみである。

しかし、このまま就活を続けても依然として厳しいままだ。

なにか少しでも就活を有利に進められるようにしなければならない。

そこで、資格取得に挑戦してみることにした。

履歴書の資格欄をすべて埋めることができれば、採用担当者も注目するかもしれない。

まずは、資格について情報収集をした。

資格といっても数多くあり、就活に役立ちそうな資格に絞っていかなければならない。

私は事務職を希望しているので、事務の仕事に役立つような資格について調べた。

インターネットで調べた結果、MOS、ITパスポート、日商簿記3級に注目した。

MOSはワードやエクセルなどのオフィスソフトの資格であり、人気があるようだ。ただし、受験料が高額である。

ITパスポートは情報処理技術者試験の1つであり国家試験である。

なので、国家試験であることは就職にも強そうだし、情報系大学を卒業した私にとってそれほど苦労せずに合格できるかもしれないと思った。

日商簿記3級は事務職に就くのであれば持っておいて損はないらしい。

受験料や負担、将来性などを総合的に判断した結果、ITパスポートと日商簿記3級合格に向けて勉強に取り組むことにした。

次に、ITパスポートと日商簿記3級のどちらを優先的に学習するか考えた。

私にとってITパスポートのほうが楽に合格できそうだが、ハローワークに行って事務の求人を閲覧してみると、「日商簿記3級以上必須」や「日商簿記3級以上あれば望ましい」といった条件が指定されている求人が多いことに気が付いた。

それゆえに、ITパスポートよりも先に日商簿記3級を取得したほうがよいのではないかと考えた。

そのほうが応募できる求人の幅が広がるので、早く就職が決まる可能性も高まる。

そうと決まれば、直近の検定試験に申し込み、日商簿記3級の勉強を開始した。

「ある程度自信が付いてから申し込んだほうがいいんじゃない?」と思うかもしれないが、あらかじめお金を支払うことにより、逃げられない状況を作ったほうがやる気が向上すると思った。

この作戦が功を奏したのか、勉強がどんどん進んでいった。しかし、勉強が進めば進むほど難しくなっていく。

そのせいか、だんだんやる気がなくなってきたので、気分転換も兼ねて違う参考書を買おうかどうか迷ったが、大切なお金を無駄にしてしまう。

なので、他の参考書に目移りすることなく、復習に重きを置き、じっくりと理解しながら自分なりに要点をノートに書いていった。

さらに、過去問を購入し、テキストが一区切りついたらその都度過去問に取り組むことで、知識を定着していった。

この勉強方法を取り入れたら、前よりも苦戦しなくなった。この調子で勉強を進めていこうと思う。

資格の勉強も大事だが、就活を疎かにしてはならない。

先日、ハローワークに行って求人を閲覧しようとしたら、新卒者(大卒者)用のカテゴリが加わっていた。

このカテゴリを閲覧してみると、学卒者に絞った求人が表示されるので、既卒者用の求人が探しやすくなった。

既卒者用の求人が探しやすくなったのは喜ばしいことだが、中には既卒者応募不可の求人もある。

在学中の人しか受け付けない新卒用の求人ってことだろうが、そもそも在学中の人はリクナビやマイナビなどの就職サイトを使うだろうから、わざわざハローワークの求人は見ないと思うのだが…。

ハローワークに掲載する求人は、せめて全て既卒者OKにしてほしいものだ。

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