既卒は人生終了だと感じている人は少なくないと思います。
私も2011年に就職が決まらないまま大学を卒業し、そのまま既卒者となってしまいました。
しかし、諦めずに就活を続けた結果、2012年10月に内定を貰いました。
既卒という立場でも、私のように諦めずに就活をすれば、内定を貰えます。既卒は人生終了ではないのです。
今回は、既卒で就活を経験した私が、既卒になってしまった人へ、私の経験を基にアドバイスをしていきたいと思います。
ご自身の就職活動に少しでもお役に立つことができれば嬉しいです。
私の就活失敗談
記事の内容に入る前に、私がなぜ大学在学中の就活に失敗したのか自分なりに自己分析してみました。
一番の問題が「大手企業を中心に応募した」ことだと考えています。いわゆる「大手病」ですね。
質よりも量を求めた
「下手な鉄砲も数撃てば当たる」ということわざがあります。まさに私はこの状態でした。
「応募しまくれば、どこかの会社に引っかかるだろう」という精神で就活に取り組んでいました。
人間誰しも限界があります。自己分析や企業研究も出来て、履歴書やエントリーシートも完璧に書ける人間はまずいません。
私の場合、量にこだわったせいか自己分析や企業研究が疎かになっていたように感じています。
それゆえに、履歴書やエントリーシートの質が低く、書類選考の段階で不採用となっていました。
大手企業を中心に応募した
わたしはいわゆる「大手病」にかかっていました。
なぜ、大手病になっていたのかというと、当時はリーマンショック後の時代で景気が悪く、大手企業に入社できれば一生安泰だと思っていたからです。
それと、名が知れた企業に入社できれば周りに自慢できるとも思っていました。
しかし、大手企業から内定を貰うのは至難の業です。
私と同じような考えを持つ人は多くいますし、誰しもが有名企業で働きたいと思っています。当然、倍率が高くなります。
選考自体も何次選考とクリアしていかなければいけないので、負担も増えます。
希望職種しか頭になかった
私は情報系の大学に通っていたので、「システムエンジニア」か「プログラマー」に絞って就活をしていました。
なぜ、この2つに絞っていたのかというと、せっかく情報系大学を出ているという点と、なにより私の夢だったからです。
たった一度の人生、自分のやりたい仕事に就きたいという気持ちは誰しもが持っているのではないでしょうか。
なので、新卒という貴重なカードを、他の職種で使うのはもったいないという気持ちがありました。
しかし、希望職種が自分に向いていなかったのか、適性検査の段階で不採用となることが圧倒的に多かったのです。
適性検査の段階で、向き不向きがわかってしまうのではないかと私は考えています。
既卒になってしまった場合の対処法
既卒になってしまった場合、これからどうすればいいのか迷っている人もいるかと思います。
当時の私は何をすればいいのかわからず自宅に引きこもっていました。
今の私が、既卒になってしまった当時の私にアドバイスをするとすれば、以下のようにします。
まずは派遣会社に登録する
まずは派遣会社に登録するです。
既卒になった当時の私は、派遣に対してマイナスなイメージしかありませんでした。
なぜなら、リーマンショックが起こったとき、派遣切りなど派遣に対してマイナスな情報が飛び交っていたからです。
この出来事から、「なにがなんでも正社員にならなければいけない」という思考でいました。
既卒になったときも、この思考は変わらず正社員になることしか頭にありませんでした。
しかし、社会人になって派遣の良いところにも気づくことができました。
派遣の一番の利点は、自分と企業の間に派遣会社が入ってくれるということです。
まず、派遣会社に登録に行くのですが、そこで面談を受けます。この面談は面接みたいに堅苦しいものではないので安心してください。
私が派遣の面談を受けた時には、今までの経歴のことや希望職種、どのような会社で働きたいかなど聞かれました。
もし、既卒で面談を受けた時には職歴はないので学歴のことや資格のこと、希望職種くらいになると思います。
面談を受けたら、派遣会社が自分に合った仕事を探してくれます。この自分に合った仕事を第三者が探してくれるのは大きいです。
なぜなら、既卒職歴なしの状態から自分一人で就活をするとなると非効率だからです。
そもそも既卒職歴なしを雇うつもりがない会社に応募してしまうことがあれば時間と労力の無駄ですよね。
もしマッチングしたら、派遣会社から連絡が来ます。
次に職場見学を行い、自分と派遣会社のお互いが良ければ就業開始となります。
職場見学は私の経験上、面談みたいなものです。そこまで堅苦しいことはないですし、派遣担当者も同席するので安心してください。
ここまで派遣の利点について書いてみました。
派遣の欠点はというと、安定していないということでしょうか。契約更新があり、更新が無ければそこで就業終了となります。
派遣は欠点こそありますが、職歴のない既卒者にとって利点のほうが大きいかと思います。
なぜなら、派遣で働くことで職歴が付くからです。
派遣で働くことで社会経験も積め、もしかしたらそのまま正社員登用もありえます。
もし派遣先が嫌ならば派遣会社に相談もできますし、働きながら就活もできます。
職歴があるかないかは重要な要素だと思っています。
ハローワークを利用する
次にハローワークを利用してみましょう。
ハローワークには就職サイトにないような求人が数多くあります。
ハローワークに行くと既卒者専用の求人もあるので、いきなり正社員を目指せる場合があります。
私が既卒だった当時は、ハローワークを利用して就職が決まりました。
無料で誰でも使えるのでぜひ活用しましょう。
友人に相談してみる
既卒になってしまうと生じる問題の1つとして、孤立があります。
私もそうでしたが、大学を就職が決まらないまま卒業してしまうと地元に戻る人がほとんどだと思います。
そうすると、大学の友人と離れてしまい、孤立してしまいがちです。
孤立してしまうと精神的に不安定になっていきます。私も実際にそうでしたが、時が経つにつれてどんどんネガティブになっていきました。
もう少し地元の友人に相談したり、頼ればよかったかなと後悔しています。
既卒になってしまったら、まずは友人に相談してはいかがでしょうか。
なにか有益な情報をもっているかもしれません。友人が間に入ってくれて就職が決まるかもしれませんよ。
人生終了と嘆いているヒマがあるなら行動しよう
長文になりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。
既卒になってしまって落ち込んでいる人もいるかと思いますが、行動することが一番大事です。
もし私が過去に戻ることができるのであれば、既卒になった時点で派遣会社に登録し、ハローワークに行って、友人と会い相談すると思います。
落ち込んで引きこもっている場合ではありません。
もし、空いている時間があるのであれば資格の勉強をしてみるのも手です。私の経験上、資格は就活の役に立ちました。
既卒は人生終了だという情報が飛び交っていますがそんなことないと思います。
人生長いですし、できることはたくさんあります。極端な話、人生終了だと感じる前に起業することだってできると思います。
この記事が、これから既卒で就活を始める人に少しでもお役に立てれば嬉しいです。